「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【授業実践】2進法の学び。いつもと違う環境が実はよかった?【数学A】

数学A、2進数・2進法の授業。 授業のデザインは次の通り。 【導入】 1.情報の教科書の「2進数」のページを配布する。 【展開】 2.2進法で表された数を10進法で表す。 3.2進法で表された数の足し算をする。 【まとめ】 4.本時の内容で自作問題…

【授業実践】指数関数のおもしろさ2。「わからなさ」が次の「わからなさ」を呼んでくる。【数学Ⅱ】

数学Ⅱの授業実践。内容は指数関数。 前回の続きだ。 (https://mathteacher.hatenablog.com/entry/2020/01/21/215600) 授業のデザイン・指導案(2時間連続)は以下の通り。 【導入】 1.前時で生徒が作った問題を生かし、指数の振り返りをする。 【展開】…

【授業実践】ユークリッドの互除法と方程式。悩みながらもあることを発見!【数学A】

前回のユークリッド互除法の続き。 https://mathteacher.hatenablog.com/entry/2020/01/22/215424 教科書の順番を入れ替え、ユークリッド互除法を生かして方程式を解く問題に変更した。 授業のデザインは以下の通り。 【導入】 1.前時に生徒が作った問題を…

【教師の読書】『人望が集まる人の考え方』から、自尊心を高めることを学ぶ。

人気者にないたいな。 そんな簡単な気持ちからこの本を手に取った。 『人望が集まる人の考え方』 https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E6%9C%9B%E3%81%8C%E9%9B%86%E3%81%BE%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AE%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9-%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%8…

【勉強法】インプットforアウトプット。ノートやメモの活用法。

「書く」こと。 これが私の何よりの勉強法だ。 2つのことを大事にしている。 1つ目はノートの取り方。 研修会や講演会など、人の話を聞くときは必ずノートを持参する。 ノートの各ページは、縦に半分に折る。 左側には、聞いたことのメモ 右側には、自分で…

【教師の仕事術】アンテナ高く。仕事は耳でする。初任者にもどうですか。

よく「アンテナを高く」と言われる。 具体的にはどうすればいいのだろうか。 私なりのアンテナを考えてみる。 私のアンテナは「耳」だ。 今の職場は約40人が座れる広さ。 よほどのヒソヒソ声でない限り、大概の話し声は聞こえてくる。 私は職員室にいる時…

【授業実践】命題の真偽。休み時間を超えて考える姿に感動。【数学I】

今日は数学I、命題の真偽の内容。 授業のデザインは以下の通り。 【導入】 1.前時で生徒が作った問題を使って、集合を復習する。 【展開】 2.3つの文が正しいか、正しくないかを考えることで、命題とは何かを学ぶ。 3.命題の真偽を考える。 4.命題…

【授業実践】センター試験に挑戦。三角比の内容の定着を狙って!【数学I】センター2019

今日はセンター試験に挑戦。 2019年の本試験、三角比で解ける内容。 いきなり、取り組ませてみた。 すると、生徒の学びはとてもすばらしかった。 多くの生徒は以下のような図をイメージしていたようだ。 「∠BACと∠CADって同じじゃない?」 という…

【授業実践】ユークリッドの互除法の学び。わかる、できる喜びを実感。

今日は数学Aの内容。 ユークリッド互除法を活用しての授業であった。 授業のデザインは以下の通り。 【復習】 1.前時で生徒が使った問題を生かして、最大公約数の問題を考える。 【展開】 2.247と221の最大公約数を求める。 3.ユークリッド互除…

【授業実践】指数関数のおもしろさ。細胞分裂や星の明るさともつなげる。生徒の多様な考え方に感動。【数学Ⅱ】

今日は数学Ⅱの指数関数。 授業のデザイン・指導案(2時間連続授業)は次の通り。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【導入】 1.雑誌ニュートンの記事から、細胞分裂を通して指数関数が爆発的に増えることを…

【教師の読書】『いま、ここで輝く。 ~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室』から学ぶ教師のワクワク。

「勉強なんてできなくていいので・・・」 2020年1月7日(火)NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀「答えは、子どもの中に~数学教師・井本陽久~」に釘付けになった。 すぐにAmazonで『いま、ここで輝く。 ~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモ…

【教師の仕事術】仕事が早い人の習慣とは?優先順位と事前準備が大事。

仕事ができる、できない 期限を守れる、守れない その差はなんだろうか。 教師の1年目にあることに気づいた。 「仕事ができる先生ほど、なんでもすぐやる」ということだ。 例えば、締め切りのあるアンケートなど。 仕事ができる先生はすぐにやる。 急な仕事…

【教師の仕事術】心に響くプレゼンテーションのコツ。相手目線で逆算して作成しよう。

私は昨年度から教務主任をさせてもらっている。 本校の教務主任は学校の広報も担当している。 今年度だけで10回近く、学校についてプレゼンテーションする機会をもらった。 対象は、近くの中学校や、進路のイベント、大学生のインターンシップなど様々な人…

【授業実践】直方体と三角錐。やはり、空間図形はおもしろい。【数学Ⅰ】

数学Iの空間図形の授業。 今日は直方体。 教科書では、いきなり三角形AFCの面積を求めているが、少しアレンジをした。 (1)AF、FC、CAの長さは? (2)cos∠AFCの値は? (3)三角形AFCの面積は? (4)点Bから三角形AFCに垂線BIを…

【授業実践】地面に埋ってる??空間図形に潜む罠。

今日は数学Iの空間図形の問題にて。 私は、文章問題を読み上げる。 あえて黒板に図や文章問題の本文を書かずに、聞きながらイメージができるようにしたいと考えている。 今回の空間図形ではなおさらではないか。 教師が図形を先に書いてしまうことで、生徒が…

【授業実践】双子素数って知ってる?生徒のうれしそうな顔にほっこり。【数学A】

数学Aの素数の授業にて。 授業のデザインはこうだ。 1.冬休みの宿題から作成したオリジナルプリントを配布。 (こちらは以前のブログに詳細あり。 https://mathteacher.hatenablog.com/entry/2020/01/10/074943) 2.1から50の間の素数を書き出す。 …

【授業実践】余弦定理と三角比の相互関係を読み解く。生徒の思考から。【数学I】

数学Iの三角比の授業から。 今日は、3辺の長さから三角形の内接円の半径を求める問題。 教科書はいきなり内接円の半径を求める問題になっている。 教科書の解答は次のような流れだ。 1.余弦定理を用いてcosを求める。 2.三角比の相互関係を用いて、sin…

【部活動】気づきを生む文脈をつくりだせるか。生徒の考えを引き出すには?

今日の部活動での私の学び。 私は卓球部顧問です。 今日は4人が練習していた。 ある場面で、部員たちは返してもらうコースを指定して打つ練習をしている。 練習の様子を見ていると、次のコースがわかっているから先に動いて準備をしているのだ。 よく言われ…

【実体験】クレジットカード不正利用?カード会社の対応に感謝。

私は三井住友カードのクレジットカードを使用している。 銀行口座一体型のものだ。 今日の10時過ぎ、ショートメッセージが届いた。 昨日の20時過ぎにAmazonにて、クレジットカードを使用して買い物ができなかったのでそのことかと思い、折り返し電話をした。…

【アイデア】こんな授業どうですか?数学の「わからなさ」に向き合う。

「こうなってらいいなぁ」ということ。 授業のアイデアがひらめいた。 来年度、「数学ゼミナール」みたいな授業を考えていた。 数学ゼミナールとは、毎時間担当を決めて、教師の代わりに生徒が授業をするというもの。 毎回の授業では、担当生徒が前もって準…

【数学】なぜ数学を学ぶのか?どうして数学が必要なのか?数学教師のわからなさ。

「どうして数学を勉強するん?」 「数学って何に役立つん?」 よく生徒に聞かれる。 今までは、 「数学を使って色んなものができてるんやで。」 「数学を通して論理的な思考力を身につけることになるんやで。」 とか言ってきた。 当然、生徒は納得したように…

【生徒支援】褒める具体的な方法。やる気を引き出すためには?

生徒が学校の廊下のゴミを拾っている場面に遭遇した。 あなたならどう声をかけますか? 「ゴミを拾ってくれてありがとう。」 などもいいですよね。 最近は「意味づけ」を意識している。 先程のゴミ拾いの場面では、 「視野を広く持って行動しているんやね。…

【学級経営】卒業式を前にクラスでできること。こんな掲示物はどうですか?【担任】

私が担任なら・・・シリーズ。 卒業式が近づいてきた。 卒業をあと少しに控えた担任として、3学期のこの時期にできることを考えてみよう。 今日は教室の「掲示物」編。 掲示物としては「卒業式までのカウントダウンカレンダー」を提案したい。 3年前に卒業…

【授業実践】こんなアイデアおもしろい。指数・対数の授業案。

昨日は仲良しの理科の先生と授業の話をした。 「こんなことできたらいいなぁ」という話はワクワクする。 数学は文脈が必要かという話である。 理科の先生は、実生活との文脈づくりが上手だと感じる。 高校の2年以降で学ぶことになる数学IIになると、だいぶ…

【授業実践】文脈の読み違いが気づきになるという数学の楽しさ。

授業で、「円に内接する四角形ABCDにおいて…」という問題を出題した。 みなさんも頭の中に図を考えてほしい。 私の頭には、四角形が内側、円が外側の図形ができていた。 そっと生徒の様子を見てまわると、円が内側、四角形が外側の図形を書いている。 「あ!…

【活用法】宿題で終わらせない。学びのつながりを生むために。

宿題の回収の後、確認して終わりだろうか。 生徒の考え、書いたものはいつでも宝の山だ。 昨日回収した冬休みの宿題は、すべてPDFに残しておく。 宿題の内容は今学期に生かせるものであり、 生徒の宿題からオリジナルの教材を作成する。 自由度の高い、自己…

【家庭学習】宿題へのこだわり。学びを習慣とするために。

先日の警報の影響で今日が始業式。 冬休み明けなので宿題の回収をした。 もちろん、数学の宿題もある。 よくある数学の宿題としては以下のようなものだろうか。 ・市販のワーク ・先生オリジナルのプリント 私も2年前まで、このような宿題であった。 しかし…