「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【教師の読書】『対峙力』(寺田有希)から学ぶ!【MC=教師?】

久しぶりの読書。

 

https://www.amazon.co.jp/対峙力-誰にでも堂々と振る舞えるコミュニケーション術-寺田-有希/dp/4295404837

 

『対峙力』を読んだ。

 

著者の寺田有希さんは、

ベンチャー女優として活躍されている。

 

私がよく見るYouTubeチャンネルでも活躍されている。

略歴は次の通り。(Amazonより引用)

 

寺田有希(てらだ・ゆき)
ベンチャー女優・タレント・司会。1989年生まれ。大阪府堺市出身。明治大学文学部文学科演劇学専攻卒業。2004年芸能界デビュー後、2012年芸能事務所との専属契約を終了して独立。YouTubeチャンネル「ホリエモンチャンネル」や「B.R.CHANNEL」等でMCを務めるほか、自ら作詞・作曲したストリートラグビー公式応援ソング「さあ いこう」で歌手として日本コロムビアよりメジャーデビューするなど、多岐にわたり活動。7年以上「ホリエモンチャンネル」のアシスタントMCを務め、堀江貴文氏をはじめ、数々の著名人のトークを回し続けている。

 

私は、「B.R.CHANNEL」で干場義雅さんや戸賀敬城さんを相手に

軽快にMCをされている姿をずっと見てた。

 

そして、その寺田さんの「対峙力」で

教師の仕事にもつながることを2つ学んだ。

 

1つ目は、MCの台本を用意しないこと。

 

これには驚いた。

てっきり、番組用の台本があって、

その通りに撮影がされていると思っていたからだ。

 

YouTubeに初めて登場されるようなゲストの方もいるから尚更である。

 

寺田さんは、台本の代わりに

チャックリストを準備されている。

 

台本→予定通りに進行しないと焦ってしまう

チャックリスト→ゴールにさえたどり着けば、どの順番で誰がいってもOK

 

「その場その場で対応できる柔軟さを保ちながら、

仕事の目的を果たすことが大事」と言う。

 

これは私たちの「授業」と同じではないだろうか。

 

授業でも「指導案」を作成する。

 

導入は10分やって、次の問題はこれで、最後には・・

と授業の準備をする。

 

MCの台本=教師の指導案

というイメージだろうか。

 

寺田さんの言う通り、

指導案(台本)を計画通りに進めようとしてしまったときほど、

焦ってしまい、失敗することが多い。

 

授業をするにあたって、

生徒にこんな力をつけたいという目的があって、

その授業でのゴール(〇〇ができる)ということを考えている。

 

その目的、ゴールに到着するための

順番、内容は何だっていい。

 

「その場その場で対応できる柔軟さを保ちながら、

仕事の目的を果たすことが大事」

という寺田さんの言葉の通り、

柔軟に変えていく勇気が必要ではないだろうか。

 

 

そして2つ目は、教師もMCになりたいということ。

 

寺田さんの場合は、

堀江さん、干場さん、戸賀さんと

対峙する相手のことをよく理解してしている。

 

そして、相手のよさを引き出すために

自分にできることを考えておられる。

 

そして、会場でMCをするときは

お客さんの空気を察知して

対応を変えている。

 

教師も同じではないだろうか。

 

生徒一人一人の良さは違う。

その良さを見つけて、引き出す。

 

教室全体の空気は、

毎日毎日変わってくる。

 

その都度、相手を理解して、

行動したい。

 

 

寺田さんのように、

人と、仕事と、自分と、自分の夢と

しっかり対峙していきたい。

【教師の読書】『パン屋ではおにぎりを売れ』ってどういうこと?

 

 考えることを学んだ。

 

https://www.amazon.co.jp/パン屋ではおにぎりを売れ-想像以上の答えが見つかる思考法-柿内尚文/dp/4761274999

 

柿内尚文さんの『パン屋ではおにぎりを売れ』から
大事だと思ったことは次の3つ。


①「思う」と「考える」は違う。

②「手段」を「目的」にしない。

③「比較」することで見えてくるものがある。

それぞれを見ていく。


①について。

 「思う」は頭に浮かんでくる、感じること。

「考える」は目的のために意識的に思考すること。

 

「思う」から「考える」にレベルアップをすることが必要。

 

そのために、ノートにメモを書いたり、

身の回りのことからヒントをもらったり、

考える癖をつけていきたい。

 

日常の積み重ねが大事になるだろう。



②について。

よく、「なんのために」を見失ってしまう。

 

目的(「なんのために」)をまず考えないと、

どんな手段も生きてこない。

 

この本でも、元麹町中学校校長の工藤先生の例が出ていた。

 

手段であったはずの、「宿題」を無くしてみるなど、

目的が明確であれば、

手段はいくらでも変えることができる。



③について。

「比較」することと、

「あ、そうか」と気づけることがある。

 

数学の授業でも

2つの考え方を示してみて

生徒に気づかせる。

 

普段の相談でも、

「●●と○○という2つの選択肢があるよ。

 どっちにする?」

と比較できる環境をつくっていきたい。

 

 

ちなみに、

パン屋でおにぎりを売ったら本当に売れるのかな・・?

【教師の読書】『次代の学びを創る知恵とワザ』で授業づくりを学ぶ。

授業づくりって仲間とやるもんなんだ。
 
そう素直に思えた本だ。

 

上智大学の奈須正裕先生の本

『次代の学びを創る知恵とワザ』を読んだ。

 

次代の学びを創る知恵とワザ | 正裕, 奈須 |本 | 通販 | Amazon


大事だと思ったことは次の3つ。


①教師にも「自律性」と「創造性」がいる。

②「主体的・対話的で深い学び」の実現を勘違いしない。

③ドリルによる習熟は、考えない訓練をしているとも言える。

それぞれを見ていく。


①について。
これで正解!という授業方法はない。

 

目の前の子どもたちの姿を拠り所にして、

ここの教員の納得をもって

授業を考えていく。

 

そんな日常を一人でつくるのではなく、

自律的・想像的に考えていける教員集団が大事になる。

 

自分だけでなく、周りの先生とともに

授業づくりをしていくことをしたい。



②について。
「主体的・対話的で深い学び」とは、

「子どもたちに必要な資質・能力を育むために必要な学びの在り方」

である。

 

方法論として正解はない。

その実現に向けて、

教師があり方を絶え間なく考え、

授業の工夫・改善を重ねていくことが大事になる。

 

今の自分の授業に満足することなく、

常に変化を求めていきたい。



③について。
計算ドリルのような習熟では

考えない訓練をしているようなもの。

 

真の理解から子供を遠ざけているかもしれない。

 

もちろん、ドリルによる習熟も必要なこともある。

 

目の前の子供の様子によって

使い分けていきたい。


若手との勉強会でこの本を紹介しよう!

【授業実践】2次関数の授業での生徒の学び【こんな指導案、単元計画どうですか?】

高校数学での「2次関数」ときくと、

苦手な方も多いのではないだろうか?

 

中学での関数から「もう大嫌い!」

という声もよくきく。

 

数学Ⅰの教科書の「2次関数」では、

①関数の定義

②1次関数とは?

③2次関数の基本。y=ax ^2

④y=ax ^2+q のグラフ 

⑤y=a(x-p) ^2 のグラフ 

⑥ y=a(x-p) ^2+q のグラフ

という順番になっている。

 

今回は、単元の構想を練る中で、

④〜⑥をあえて逆順にしてみた。

 

次のような2次関数の授業を計画した。

①関数の定義

②1次関数とは?

 

③2次関数の基本。y=ax ^2

 

④y=a(x-p) ^2+q のグラフ

⑤y=a(x-p) ^2 のグラフ 

⑥y=ax ^2+q のグラフ 

 

教科書はスモールステップ、

「易しい」から「難しい」の順番に「勝手に」なっている。

 

今回のねらいは、

④〜⑥と

先に難しいことに挑戦をして

「わからない」ことをたくさん共有する。

 

そして、段々と易しくなっていくようにして、

「あ、わかった!」と生徒が実感できる機会を増やして

「2次関数って簡単やん」と思えるようにすること。

 

今、まさに、④〜⑥あたりの授業をしている。

 

最初は、

「先生、もう無理〜」「全然わからん!」

言っていた生徒たちも

「できてきた!」「なんや簡単やん!」

とてもうれしそうであった。

 

「わからない」ことをみんなで共有して、

考えることを続けることで、

いつかは「わかる」ようになるという

実感を少しでも味わえるように。

 

もちろん、スモールステップで

最初から「わかる」を重ねていくことも大事。

 

今回は、あえて「逆説的に」

「わからない」ならスタートしてみた。

 

社会にでて、仕事をしていても「わからない」ことだらけ。

最初から「わかる」ことの方が少ない。

 

だからこそ、

「わからなさ」に向き合って

考えることを楽しめる生徒

を育てたい。

 

【教師の読書】『30代を無駄に生きるな』(永松茂久・きずな出版)より。

私も今月で30歳。

 

決意を新たに本を読んでみた。

 

30代を無駄に生きるな | 永松茂久 |本 | 通販 | Amazon

 

大事だと思ったのは次の3つ。


①「自分なら」の視点を大事にする。
②「葬式」には必ず行く。
③「情報」で溢れているからこそ「本物」の価値が上がる。

 


それぞれについて。

①について。
「自分なら」で考えてみることは

以前からやっていた。

 

例えば、生徒指導事案が起きた時、

自分が生徒指導担当だったらこういうかな

と自分なりに考えている。

 

あるいは、文化祭で自分が担任ならこうしようと

いう計画も考えている。

 

しかし、永松さんがいうには

「もし自分がこの立場だったらどうふるまうか」

だけでなく

「自分がその人の近くにいる立場だったらどうふるまうか」

も大事になると。

 

先ほどの例ならば、

生徒指導事案を考えるときに、

同じ学年団の先生なら・・と

他の立場でも考えてみるようにしたい。

②について。
今まで、「葬式」にいく機会がほとんどなかった。

 

しかし、これからそういうこともあるだろう。

 

お世話になった人に最後に会える機会だと思って、

感謝の気持ちを伝えるようにしたい。


③について。
今はネットでもたくさんの情報が手に入る。

 

その情報を自分なりに見極めて

何が正しいかを考えることも大事。

 

それだけでなく、

自分が本物の情報を発信できるようになりたい。

 

そうすことで、

自分の周りの人にいい影響を与えられる。

 

そのためにも自分で行動して、

何が本物かを自分の言葉で語りたい。



30代って一瞬で終わりそうだ。

 

だからこそ、毎日を大事にしたい。

【教師の読書】人の行動の原理を知る。

『図解モチベーション大百科』を読んだ。

 

https://www.amazon.co.jp/図解-モチベーション大百科-池田貴将/dp/4801400426

 

大事なことは次の3つ。

①ほめるときはその人の人柄をほめる。
②やりたいことは手順を減らし、やめたいことは手順を増やす。
③迷ったときはあえて大変な方を選ぶとよい。

それぞれの理由をみる。

①について。
実験の結果によると、

いいことをした子供に対して、

行動をほめるよりも

人柄をほめた方が、

その後の行動も変わっていった。

 

人を褒める場面は、

どんなときでもあるはず。

 

そのときに、人柄をほめていきたい。


②について。
24枚入りのクッキーを食べる実験。

剥き出しよりも、

小包装の方が、

完食まで時間がかかった。

すぐにやりたい仕事は、

目に見えるところに置いておくなど、

手順に対して工夫をしたい。



③について。
これは筆者の経験から。

 

あとで振り返ったときに、

「あの頃は大変だったけど、良い経験になったな」

と思える方が脳はより幸福を感じる。

 

自分もうまくいかなったこと、

それを少しずつ乗り越えたことの方が

よく覚えている。

 

何かに迷ったら、

大変な方にチャレンジしたい。

【教師の読書】「質問」って大事。

『質問力』を読んだ。

 

質問力 ちくま文庫(さ-28-1) | 斎藤 孝 |本 | 通販 | Amazon


質問を上手にできるようになるためた。

学びは次の3つ。


①相手が話したい答えたいことを質問する

②見つける側のアンテナ次第で質問は広がる

③beforeとafterを比べる質問は相手も答えやすい

それぞれを見ていく。

①について。

質問について、自分が聞きたいかどうか

相手が話したい答えたいがどうか

の2つの軸で考えるとイメージがしやすいから。

1番理想の質問は

自分が聞きたいかつ相手が話したい内容である。

それが無理でも、

相手が話したいことを質問するようにする。

相手が何を話したいかを

見極める洞察力、リサーチ力が質問力につながると

考えた。

②について。

同じ話を聞いていても、

書き手のアンテナによって質問の数、質が変わる。

自分の質問力を高めるために、

自分のアンテナを高める。

①とも関連があるが、
質問する力は人間性とも比例しているように感じた。

③について。

前回読んだ、雑談の本とも関わる内容だった。

やはり、beforeとafterの比較は

どの人にとっても答える機会が生まれる。

誰にでも、何かしらの内容で以前から変わったことが

あるからだ。

その内容を普段から意識しておくことで、

相手に質問することができる。

雑談力と質問力はつながっていると実感できた。