「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【教師の読書】『いま、ここで輝く。 ~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室』から学ぶ教師のワクワク。

「勉強なんてできなくていいので・・・」

 

2020年1月7日(火)NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀「答えは、子どもの中に~数学教師・井本陽久~」に釘付けになった。

 

すぐにAmazonで『いま、ここで輝く。 ~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室』を購入。

 

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感想を書く。

 

私が大事だと思ったポイントは、以下の3つ。

 

1.「環境設定」をして、子どもを信じて任せて、「ありのままの自分」を認め合う文化を築く。

2.自分で考えたやり方でやるから、間違えたときにも「なんでだろう」と考える。

3.今まで見えていた同じものが、ある瞬間に輝いて見えることが幸せ。

 

それぞれを見ていく。


1.について。

自分がやりたことと同じだと思う。

自分が授業で大事にしている「わからなさ」と向き合うというのは、数学が「わからない」自分を認めるということではないか。

 

子どもが「ありのままの自分」を認め合うようにするには、
子どもから「感じた」ことを教師が大事にしたい。

 

人には承認欲求がある。

子どもの考えを承認することで、きっと伸びていくだろう。

 

2.について。
学ぶことを「自分事」にしてあげることが大事だと考えた。

 

自分が考えたやり方でやることができる課題が必要。

数字が変わっただけのドリルのような課題では、ただのコピーになり、自分事にならないのではないだろうか。

 

自分のやり方で自由にでき、モヤモヤを置けるようにしたい。

 

3.について。
「あ~!そうか!」という子どもの顔はとても幸せそうであり、納得した。

 

教科書的な順番だと、間違えるチャンスが少ない。
ちょっと難しい課題を与えることで、間違いが生まれ、間違いの中に発見がある。
発見がおもしろく、考えることに夢中になる。

 

数学は、はっきりと正解・不正解がでる。

だからこそ、試行錯誤のチャンスが多い教科ではないだろうか。

子どもが自分の思い込みに気づいて、ものの見方が変わるチャンスを生みやすい。

 

数学という教科の無限の可能性を感じた。

 

以上が感動ポイントの3つである。

井本先生は何より授業が楽しそうだ。

 

私も同じ気持ちだ。

生徒の「あ!そうか!」という顔を見ると、幸せだ。

 

「あ!そうか!」という顔を生むには、

考える場を与え、自分事となるリソースを用意し、信じて待つことが大事だろう。

 

井本先生のような素敵な先生といつかいっしょに働いてみたい、いっしょに子どもと向き合ってみたい。

 

そして、目の前の子どもをもっと大事にしよう。