「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【授業実践】文脈の読み違いが気づきになるという数学の楽しさ。

授業で、「円に内接する四角形ABCDにおいて…」という問題を出題した。

 

みなさんも頭の中に図を考えてほしい。

 

私の頭には、四角形が内側、円が外側の図形ができていた。

そっと生徒の様子を見てまわると、円が内側、四角形が外側の図形を書いている。

 

「あ!なるほどなー。」と私はうれしい気持ちになる。

 

生徒に「間違ってるよ」と言わない。

どうやって生徒に気づかせるか、ここからが授業の楽しいところ。

 

今回は、2つの図形をそっと黒板に書いてみた。

 

すると「え?そっちなん?」という声が。

「あ!そうか。円″に″内接か!」という気づきが生まれた。

 

生徒が自分で気づいたときの顔はやはり素敵。

 

気づきを生むためには、用意してきたものを予定通りに示すだけでは難しい。

 

間違いや躓き、わからなさを逃さず、どうやってつなげるか。

授業の醍醐味である。