「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【授業】『100日後に死ぬワニ』から人生を学ぶ。【道徳】

ついに終わりを迎えた。

 

きくちゆうきさんの『100日後に死ぬワニ』である。

(ネタバレがあるのでご注意ください。)

 

ワニくんはいろいろありながら日常を過ごしていた。

 

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私は、このワニの笑顔が大好きだ。

恋人、仲間に恵まれ、幸せな日々。

 

この笑顔の次の日、死んでしまう。

ヒヨコを助けようとして、交通事故にでも遭ったのだろうか。

 

きくちゆうきさんの公式HPによると、

以下のように書かれていた。

 

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『20歳のとき、友達が事故に遭い亡くなる。

むちゃくちゃ泣く。』とある。

 

このワニくんは、きくちさんの友人なのだろうか。

ネズミくんがきくちさん?

 

いろいろな考えが広がる。

 

きくちさんは最終回から逆算して100日分の作品をつくったのだろう。

ゴールからの逆算。

人の心を揺さぶるものは、必ず逆算してつくられている。

 

授業や学校現場もゴールから逆算したい。

このことを学んだ。

 

第1話からもう一度読んだ。

そして、最終話から逆算してもう一度読んだ。

 

読めば読むほど気づきがある。

 

・日常を大事にすること

・感謝の気持ちを周りに伝えること

・自分の周りにいてくれる人は本当にありがたい存在であること

・動物を大事にすること

・何気ない、小さなことを幸せを感じること

・1日1日にベストをつくすこと

・人のために行動すること

・相手の気持ちを考えること

・行動に移す勇気を持つこと

など学びが多い。

 

ワニくんの分も人生を生きたい。

 

そして、私にはあるアイデアが浮かんだ。

『100日後に死ぬワニ』を授業で活用できないだろうか。

 

学級やクラスのHRの時間に教材として示して、

生徒それぞれの気づきを書かせる。

そして、それを共有する。

 

1日目から漫画を見せてもいいし、

あえて100日目から逆順で提示してはどうか。

 

学年集会や全校集会で話をしてもいい。

道徳の時間の教材にもどうか。

 

もちろん、生徒にとって旬なタイミングを見極めたい。

旬なタイミングで「死」について考える。

 

作品の実際の4コマ漫画とともに話をして、生徒に考えさせたい。

それがきくちさんや友人の思いに応えることではないだろうか。

 

素敵な作品だった。

ありがとう。