【学級経営】卒業式の涙。やっぱり先生っていいなと思う瞬間。【教師の仕事術】
先日、本校の卒業式があった。
私は、式に参加していて思わず泣いてしまった。
担任でも学年団でもないのに。
定時制高校の卒業式は一つのドラマだ。
アルバイトや仕事をしながら、勉強や部活に励んできた。
家族の生活費を稼ぎながら4年間を過ごした生徒もいた。
入学した生徒全員が卒業していくわけではない。
卒業までたどり着ける生徒は60~70%ほど。
4年間の生徒たちの汗と涙の結晶である。
入学式のときは下を向いて、背中を丸めて入場してきた生徒たち。
卒業式のときは前を向いて、胸をはって入場してくる。
自身に満ちた顔をしている。
でもちょっと恥ずかしそう。
その表情、姿に心を揺さぶられる。
卒業証書授与から順調に式は進み、答辞。
壇上で卒業生の代表が話し出す。
「いつもの道を友達と歩くこともないなんて・・・」
開始1分で涙ぐみだした。
普段は天真爛漫な明るい生徒だ。
しかし、途中から号泣していた。
答辞が声にならない。
最後には保護者への「19年間ありがとう」で答辞は終了。
体育館全体が感動の空気に包まれた。
答辞を聞きながら、私は、3年前の担任としての初めての卒業式を思い出していた。
あのとき、私は担任として最後のホームルームで泣きじゃくっていた。
「生徒に何もしてあげられなかった。」
「逆に生徒たちが私にたくさんのことを教えてくれた。」
そう心が覚えている。
「学校は卒業式のためにある」
この言葉は大げさではない。
卒業式で生徒たちが
「私、よくがんばったな。こんなことできるようになったな」
と思えるようにしたい。
卒業式の日からの逆算で学校行事や学級経営を計画・準備する。
授業もそうだ。
卒業式での生徒の姿から逆算して、日々取り組んでいきたいと改めて心に誓った。
やっぱり卒業式はいい。
担任として初めての卒業式を終えた若い先生が、安堵と感動の表情をしていた。
生徒からのサプライズがあり、教室で号泣したらしい。
学年主任、担任、みんな泣いていた。
教師は感動して泣ける仕事だ。
他にこんなに泣ける仕事があるだろうか。
人の成長に立ち合い、大きな感動をもらえる。
やっぱり教師は最高だ。
「教師をやっていてよかった」
そう思える先生をもっと増やしたい。
日本中の先生がそう思えるようになれば、生徒はもっと幸せだろう。
「教師の楽しさ」を共有したい。
私がこうやってブログを書いて発信している理由の一つである。
これからも、発信を続ける。
日本中の学校が感動できる場になりますように。