「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【教師の仕事術】学校外でも学びの場を。小学校の授業見学から学んだこと。【小学校1年生・生活科】

先日、小学校の研究授業に足を運んだ。

 

2つの公開授業があった。

 

小学校1年生・生活科

小学校5年生・総合的な学習の時間

 

あえて、高校から一番歳の離れた小学校1年生の授業を見ることにした。

 

授業開始前の休み時間から教室に行く。

すると、子どもが私の方に寄ってくる。

 

「先生はどこの先生ですかー?」

「見てみてー。あやとり!4段はしごからの東京タワー!」

「僕は2年生の漢字勉強してるねん。すごいやろ?」

「今日は先生いっぱい見に来てるーうれしい!」

 

もうこれだけで、子どものかわいさに感動。

 

そして授業開始。

 

「1年間でできるようになったことを詳しく伝える」

という子どもの「自己肯定感」を高める授業。

 

生徒は前の時間につくった「できたカード」をもとに

ペアやグループの友達に「自分ができるようになったこと」をどんどん伝え合う。

 

小学校1年生なので、全体での発表のときになかなか話が聴けない子どももいた。

そんな子どもも、自分のことを伝える時間になるとイキイキとしていた。

 

「牛乳が飲めるようになった」

「漢字が書けるようになった」

「先生に言われなくても片づけができるようになった」

「ドッチボールが強くなった」

「話が聴けるようになった」

など生徒は「自分の成長」を伝える。

 

中には、

「自然を大切にできるようになった」

という大人な子どもも。

 

それを受け止める先生もとてもプラスの言葉かけをする。

 

前向きな言葉であふれる教室って素敵だなと実感。

 

こうやって小学校の研究授業を見に行くと、

小学校の先生から「え?高校の先生ですか!」と驚かれる。

 

私にとっては、小学校・中学校・高校

どの校種、教科を見ても学びがたくさんある。

 

なぜなら、子ども(生徒)を中心に見て考えているから。

子どもの学びの事実をとらえて、そこから自分なりに考える。

 

「子どもの学びを見る」という視点では、

自分の専門教科でないほうがいいかもしれない。

数学の授業を見ると、教師の教え方などに目がいってしまうこともある。

 

他校種、他教科の子どもの学びを見るのはとてもおもしろい。

小学校、中学校だけでなく、幼稚園や大学の授業を見てみたいなともふと思う。

きっとたくさんの学びがあるはずだ。

 

今年だけでも10回ほど、学校の外で授業を見る機会があった。

定時制高校勤務なので、昼間の時間帯に比較的余裕があるからだ。

 

これからも、自分で時間をつくって、学校会で学ぶ機会をつくっていきたい。

学びのプロとして、教師自身が学んでいくのだ。