「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【授業実践】解答を配布するタイミング。問題演習と答えで考えること。【数学】

解答の配布。

 

定期考査前の問題演習の時間などで、先生が悩むタイミングだ。

 

私は、問題演習開始と同時に解答を配布することがいいと考える。

 

私の授業の例をもとに見ていく。

 

前回、今回の授業と、1時間丸々プリントで問題演習の時間となった。

 

前回の授業では、解答は授業終了5分前に配布した。

 

すると、答え合わせが終わった生徒は学びが完全に止まってしまったのだ。

 

今回の授業では、授業の最初から問題と解答を配布した。

 

するとどうだろう。

生徒の学びの質が上がったように見えた。

 

生徒の学びのリソースが

・自分

・グループの仲間

・先生

・ノート

・教科書

・解答

と一つ選択肢が増えたイメージだろうか。

 

「解答を配ると、答えを写すだけで、学びが止まってしまう」

こんなことを思っていた。

 

解答には目もくれず仲間と対話したり、教科書やノートをじっくり読み込んだりする生徒がいる。

 

問題に取り組む

→わからないから解答を見る

→解答を見てもわからない

→仲間に聞いたり、教科書を見たりする

→問題に戻る

といったように、解答を起点として学びを進めている生徒もいた。

 

リソースを増やすことで、より生徒の「自己決定」が生まれたのだろう。

 

解答の配布については、各先生の「ねらい」でタイミングが変わるはず。

私の場合は、「生徒の学習のリソースとしたい」という「ねらい」であった。