「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【臨時休校】算数・数学の課題。家庭学習を支える内容を提案。【自主学習】

臨時休校が続いている。

この様子では、5月7日再開も厳しいかもしれない。

 

zoom等を用いた、

オンライン授業や授業動画配信が話題となっている。

 

オンライン授業でなくとも

自宅学習で力をつけるアイデアが閃いたので、

早速共有する。

 

オンライン授業や授業動画は

教師がどう教えるかに重点がいっているように感じる。

 

教師の教えよりも、生徒の学びから授業をデザインしたい。

 

私(教師)=説明する(教える)人

あなた(生徒)=聞く人

という構図を変えないといけない。

 

数学は積み重ねが大事になり教科だ。

 

よくある家庭学習の課題が、

「問題集の〇〇ページ〜〇〇ページの問題を解きなさい」

というもの。

 

この課題でスローラーナーとトップラーナーの

両方の学びを支えることができるだろうか。

 

そこで、生徒一人一人が自分のペースで学べる課題を考えてみた、

 

前提は、

・zoom等でのオンライン授業はしない。

・課題の配信、回収はなんらかの手段(クラッシー、メール、FAX、郵送・・・など)がある。

ということで考えました。

 

 

【アイデア1】

オリジナル参考書づくり

 

スケジュールは次の通り。

 

(月曜日)

・教科書の該当ページを提示する。

 

(火〜水曜日)

・生徒は、指定された内容での

 オリジナル参考書(「まとめ」「問題」「解説」)を作成する。

 

(木曜日)

・参考書の課題提出締め切り。

 

(金曜日)

・回収した生徒の課題の中から、

 「モデル」となるものを選んで、配信する。

 

(土〜日曜日)

・仲間の作った参考書で自学に励む。

・自分の作った参考書を修正する。

 

(月曜日)

・リメイクした参考書を提出する。

・次の教科書のページを指定する。

 

ただ、問題集を解くだけでなく、

自分で問題を考えることで力をつける。

 

また、仲間の作品(参考書)から学ぶことで、

自身の学習の「振り返り」をし、次の学習への「見通し」を持たせる。

 

一定の期間でやることで、

オリジナル参考書ができあがる。

 

次の学年や別の単元で、オリジナル参考書を活用できる。

と授業再開後にもつながるものだ。

 

 

【アイデア2】

「わからなさ」で家庭学習をつなげる

 

スケジュールは次の通り。

 

(月曜日)

・教科書、問題集から解く問題を配信(提示)する。

 

(火、水曜日)

・生徒は問題を解く。

・解く中で「わからないこと」をまとめる。

 

(木曜日)

・「わからないこと」を提出。

・提出された「わからないこと」を一覧にして配信。

 

(金、土曜日)

・「わからない」に対する「処方箋」を考える。

 

(日曜日)

・処方箋を提出。

 

(月曜日)

・「処方箋」をまとめて配信。

・次の課題、問題を提示。

 

 

いろんな学校を見ていると、

ただ問題を解きなさいという課題が多い。

 

それでは、生徒の力となるのだろうかか。

 

普段の授業の延長と考えて、

「出力型の課題」と「わからなさの共有」で

イデアを出してみた。

 

学力に関係なく、自己決定をして取り組むことができる課題になっている。

「自分事」の学習にするには、「自己決定」が欠かせない。

 

どうだろうか。

家庭での教育力に頼らざるを得ない場面もあるかもしれない。

 

みんなで、生徒の学びを支えたい。