「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【授業実践】正の数と負の数。マイナス×マイナスはなぜプラス?【正負の計算】

1学期の授業の振り返りシリーズ。
 

「一番印象に残った授業(または活動)」について生徒は言う。

 

・マイナス×マイナス=プラスを説明しようという授業が印象に残っています。みんなの考え方がそれぞれ違うのでおもしろかったです。

・小学生に-×-=+になることを教える問題で、いろいろな答えがでてきて結構おもしろかった。

 

他のアンケートにも、

「マイナス×マイナスはなぜプラスになるのかを小学生にもわかるように説明する」

問いが印象に残っていると記述があった。 

 

実際の授業の記録を見てみる。

中学校1年生の数学「正負の数」の内容でもあるが。

 

生徒たちは、

「マイナス×マイナスはなぜプラスになるのかを小学生にもわかるように説明する」

という問いに対して、大いに悩んでくれていた。

ある生徒はこう説明をしてくれた。

 

「マイナスは喧嘩が強い人。

そんな人が二人いて喧嘩したら、お互いを認め合って仲良くなってプラスになる。」

 

おもしろい考えであった。

他の生徒は笑っていた。

 

また、別の生徒はこう言っていた。

 

「嫌いな人はマイナス。嫌なことが起こることもマイナス。

嫌いな人に嫌なことが起こると、プラスではないか。」

 

これに納得している生徒がたくさんいた。

他にも生徒それぞれに自由な考えが生まれていた。

 

どうしても数学は、正しい答えを出す、機械的に計算するだけになりがち。

 

だからこそ、生徒が自分の考えを

自由に表現できるような問いを与えることが大事になるのではないだろうか。