「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【授業実践】1次方程式を逆説的に学ぶ!文章題から基礎的な問題へ。

先日の数学の授業にて。

 

1次方程式の内容だった。

 

授業の指導案、デザインを少し工夫してみた。

次の3つの問題を順番に提示して生徒に考えてもらった。

 

(1)文章問題

太郎さんと花子さんがミスタードーナツに行きました。

太郎さんはドーナツ5個と120円のジュースを4つ

花子さんはドーナツ3個と100円のパイを6つ

買いました。

太郎さんと花子さんの支払った値段は偶然にも同じでした。

 

このとき、ドーナツ1個の値段は?

ただし、どのドーナツも同じ値段とする。

 

(2)

6xー3=3x+12

 

(3)

2xー8=0

 

この順番に生徒に考えてもらった。

 

まず(1)では、

文章題を私が音読して、内容をききとる。

そして自分で問題を把握して、式をつくっていく。

 

支払いが同じだから

太郎のお金=花子のお金

という方程式にできることにたどり着くまでに

少し時間がかった。

 

そして方程式の計算でも

「全然わからへんー」と困り顔。

 

わからないところをみんなで共有しながら、

何とか次の問題。

 

(2)では、(1)の計算を踏まえて

何とかこたえがだせた。

 

そして(3)。

今日の問題では一番簡単な内容だが、

「え?むず!」「今までと違うやん!」といった声が。

 

この反応がおもしろい!

 

そしてやってみると

「やった!できた!」

「今日、調子いいわ!めずらし!」

ととてもうれしそう。

 

授業のデザインをあえて、

難しい→易しい

にしたことで、

生徒の「わかった!」につながった

そんな授業だった。

 

生徒の学びはとてもおもしろい!

こういう研究授業でもおもしろいかも。