「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【部活指導】ポストコロナの部活動指導。卓球部編。

久しぶりの公式戦―

 

先日、今年度初めての公式戦でした。

卓球部の部員たちの引率をしていて、考えたことがあります。

 

新型コロナウイルス感染拡大対策として、

いつもとは違う形で、試合が行われました。

 

対策の一つは、「試合中、ベンチコーチによるアドバ イスの禁止」です。

 

卓球の試合では、選手にベンチコーチ(顧問 や他の生徒)がつくことができます。

 

そして、 1セットが終わるごとに、コーチが具体的なアドバイスをします。

ベンチコーチのアドバイス で、試合結果が変わるとも言われるくらいです。

 

今回は、試合中に選手にアドバイスができません。

 

ではクイズです。

そのような状況で、納得のいく試合ができたのは、次のAさんとBさんのどちらでしょうか。

 

Aさん...練習から自分のプレーを客観的に分析 している。

うまくいかなかったことに 向き合い、改善するための練習を自分で考えている。

 

Bさん...何も考えずに自分がやりたい練習を毎 日繰り返している。

自分の弱点に向き合えず、試合を想定した練習ができていない。

 

答えはすぐにお分かりだったかと思います。

 

いいプレーができたのはAさんです。

 

部活動でも、授業でも、

「うまくいかない自分 (弱点、わからなさ)と向き合い、乗り越えるために行動できる人」を育てたいです。

 

そのためには、生徒が「自分で気づく」場面 を用意して、

「自己決定」をさせることが大事に なるのではないでしょうか。

 

例えば、練習の様子をビデオカメラで撮影して、動画を生徒に見せる。

 

そして「練習の様子 を見て、何か気づくことはない?」と声をかけ、

生徒に「ここがおかしい」と自分で気づかせる。

 

部活でも授業でも、生徒の気づきや自己決定を引き出したいなと思った一日でした。