「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【教師の読書】数学の美しさを伝えたい。

今日は数学の本。

 

『とてもつもない数学』を読んだ。

 

https://www.amazon.co.jp/とてつもない数学-永野-裕之/dp/447810882X/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=

 

学びは次の3つ。

①数学の美しさは「内的快感」にある。
②ノイズキャンセルは負の数のおかげ。
③年利の合計が決まっている場合、分割した方がお得。

①について。
数学の内的快感については、次の4つがある。
 
・対称性
・合理性
・意外性
・簡潔さ
 
授業をデザインする際、
生徒がこの4つのどれかを実感できればいいのでは
ないだろうか。
 
例えば、(a+b+c)^2を計算する問題では、
普通に展開する方法と
a+b=Aとして置き換えて計算する方法がある。
 
この2つを授業で共有することにより、
合理性(いろいろな考え方ができる!)
簡潔さ(置き換えたら計算が楽になる!)
が実感できるのではないだろうか。
 
逆に内的快感が得られないような問題では、
生徒が夢中にならないかもしれない。
 
授業をデザインするときに
4つの視点で考えてみたい。


②について。
これは初めて知ったことである。
 
外部から取り込んだ音と振幅の正負が逆の音を発生させて
無音に近い状況をつくっている。
 
授業でも共有したい。


③について。
例えば次の2つのプラン。
 
A:1年後に残高に対しての100%の利息をもらう
B:半年ごとに残高の50%の利息をもらう。
 
これを、単利複利と絡めて指数の内容で扱いたい。


数学の美しさを実感できる授業をしたい。