「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【教師の読書】『いますぐ書け、の文章法』を読み、早速書く。

「あれ?文章の書き方の本だよな?」

 

途中、タイトルを何度も確認した。

 

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合っている。

文章法を謳っている本だ。

 

しかし、書き方のことが出てこない。

ハウツーが一切ない。

 

それでも、全部読んだ自分がいた。

 

筆者が言いたいことは次の3つ。

 

①文章書きのマニュアルは存在しない。

②読み手の立場にたって書く。

③だからすぐに書け。

 

それぞれを見ていこう。

 

①について。

これが冒頭の驚きの理由。

 

枝葉末節には書き方があっても、根本原理はない。

相手に伝えたいことがあれば書けばいいのだ。

 

筆者が唯一言うのは、

「先人の書いたよい作品、よい文章から学べ」

ということ。

 

すでに書かれたものに、少しだけ「オリジナル」視点が加わればいい。

 

完全オリジナルでなる必要はないのだ。

心の緊張感がなくなった。

 

②について。

どうして①のようなことを書くのか。

 

作者が「相手目線」に徹しているからだろう。

 

文章を書くのは「サービス」。

書いている者の立場を忘れて、読んでいる者の立場からだけを考えて書く。

 

誰に向かって書いているか。

この本の作者は、「書きたい気持ちはある。けど、書けない」で困っている人に向けて

書いてるのだろう。

 

そんなときに「マニュアルはない」と言われると気が安らぐ。

 

誰に向かって書くか。

それが決まれば、内容は自ずと見えてくるのだ。

 

③について。

誰に向かって書くかが決まると、早速書く。

 

いきなり書くのではない。

事前に構想を練っておく。

 

構想を決めた中で筆を暴走させる。

構想という枠組みがあるから、収まる。

 

事前に考えていなかったことがどれだけ書けるか。

これが暴走。

 

ちゃんと読んでもらえる文章にはハードルがある。

そんなもの、書いてから越えればいい。

 

人の文章も読むし、

自分の文章もなんでも読む。

読んで読んでまた書く。

書かないことには修正もできない。

 

これを読み終わったら、あなたも書いて欲しい。

 

「人を変えるために書く」のだ。

体で書く。

頭で書こうと資料を集めるともう終わり。

体力勝負。

レーニング大好きな私にはぴったりではないか。

 

誰に伝えるか。

何をオリジナルとするか。

構想を書き出し、すぐに書く。

筆の暴走を止めない。

書いてから、削っておさめればいい。

内なる他者の目で文章を読んで修正する。

また暴走する。

この繰り返した。

 

文章を書きたくなる。

 

作者は読み手の背中を押してくれた。

 

もう一度読みたい。

その気持ちをぐっと堪え、すくに書きたい。

 

書いて、人を変える。