「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【授業実践】授業の振り返りはアンケートで。生徒の内なる声を授業に生かす。【評価】

年度末(学期末)の授業で何をしているか。

 

私は必ず「授業アンケート」を行う。

 

目的は、生徒の内なる声を聞き、次の授業に生かしていくためだ。

 

毎学期に行うので、年間3回実施する。

 

生徒たちが私の授業を評価してくれる。

「健康診断」のようなものだ。

 

質問の項目は以下の通り。

 

(1)数学が好きである。

(2)授業以外で数学の勉強をしている。

(3)数学の授業を通して、考える力が向上している。

(4)数学の授業中に、「わからない」と言うことができる。

(5)将来、自分の子どもに算数・数学を教えたい。もしくはいっしょに学んでいきたい。

(6)上記の(1)〜(5)の理由を記述してください。

(7)一番印象に残った授業(または活動)はどれでしたか。それはなぜですか。

(8)つまらなかった、集中できなかった授業(または活動)はどれですか。それはなぜですか。

(9)授業や家庭学習で習慣となったことは何と何ですか。それはなぜですか。

(10)「力がついた!」と思える活動はどれとどれでしたか。それはなぜですか。

(11)自分の「わからなさ」と向き合えた活動は何ですか。どのように「わからなさ」を乗り越えましたか。

(12)もっとできるようになりたい、知りたい、調べてみたいと思ったことは何ですか。それはなぜですか。

(13)年度の最後にはどうなっていたいですか。そのために何に力をいれますか。(1、2学期末バージョン)

(13)将来、数学を通して学んだことをどのように活用しますか。(学年末バージョン)

 

 

(1)〜(5)は、そうである、どちらかといえばそうである、どちらかといえばそうでない、そうでない、からの選択。

(6)以降は、自由記述。

 

生徒はみんな真剣に書いてくれる。

生徒の内なる声は私にとっての宝だ。

 

教師が思ってもいなかったことが、生徒のプラスになっていたり、逆もしかり。

 

(1)〜(5)の選択形式の回答は、1年間の変容を見ることができる。

 

私の授業の特徴としては、

「わからない」と言えるようになったと言う生徒が増えることだ。

 

今年のアンケートもこれから詳しく分析をして、来年度の生徒たちに生かしていく。

 

ある生徒はこのように書いていた。

「数学はもともと苦手だが、数学を通して様々な角度から物事を見るという考えが身に付いたと思うから。」

「わからないことはわからないと周りに言って、教えてもらって理解できた。」

 

生徒の声に感謝である。