「わからなさ」を楽しむ数学教師の挑戦。

主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を教師も実践!公立定時制高校の教務主任です。

【授業実践】データの分析。箱ひげ図も身の回りの事象で学ぶ。【数学I】

数学I、データの分析の内容。

 

授業のデザイン(指導案)は以下の通り。

 

1.遊園地の待ち時間のデータから、四分位数と箱ひげ図を考える。

2.ボーリングのデータを分析する。

3.バスケのデータを分析する。

4.ディズニーシーのデータを分析する。

 

それぞれを見ていく。

展開1.の遊園地の待ち時間は以前のものと同じ。

 

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これを用いて四分位数と箱ひげ図を考える。

 

生徒は、四分位数を見て、

「よんぶんいすうってなに?」と口々につぶやく。

 

教科書を見て、「しぶんいすうか!」と気づいたよう。

 

教科書をもとに、四分位数と箱ひげ図について理解を深める。

 

展開2.のボーリングのデータは以下のようなもの。

 

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箱ひげ図から四分位数を読みとる。

 

ここで大事なのは、ヒストグラムと箱ひげ図の関係を掴むこと。

 

ヒストグラムと箱ひげ図のつながりはなかなか難しい。

 

何度もつまずきながら、必死に考えてくれた。

 

展開3.のバスケットボールのデータは次のようなもの。

 

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平均値は同じ数値になるように設定してある。

 

生徒が自分の思い思いの方法で、データを分析することが狙いだ。

 

ある生徒が次のように言っていた。

 

「これ、何点差で負けてるか、で変わってくるよなー。」

 

たしかにそうだ。

そういう生徒はこう伝える。

 

「いい考えやね。何点差で負けてるか、自分で場面設定してみたら?」

 

この課題を次にやる際には、「〇〇点差で負けてる」といった場面を設定していきたい。

 

この課題については、バスケを好きな生徒はとても熱中していた。

しかし、なかなか集中できない生徒もいた。

 

どの生徒に対しても熱中できる、そんな課題を用意できるようにしたい。